SMILE BROS.

QOL(Quality of Life)の向上を

2015年夏に僕が落としたものと2016年夏に拾いに行く訳

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運動を始めたきっかけ

僕はいい年したおじさんなんだけれども、おじさんになってから運動をはじめた。
高校生の頃は柔道をしていてムッキムキだったんだけれども、時間というのはひどく残酷なもので20年余の歳月を経て胸ピクができていたほどの筋肉は全てぜい肉に変わり果て、地べたに体全部くっつく程柔らかかった体も少し前屈するだけで限界を迎えるようになってしまっていた。

id:hatatinokaradaとはムキムキ時代からの友人で、こいつが数年前にマラソンを始めた。

kyotosiawase.hatenablog.com

で、一緒に京都マラソンエントリーしよう!と、言われたのがきっかけ。
こいつは本当自分が正しいと思ったことは正しい。てな奴でジョギングはいいぞー。と、言ってきたのだ。
金を払って道を走る奴はバカだと僕は思ってたんだけど、こいつに言われたらしゃーない。
だいたい僕よりも正しい感覚を持っていて様々巻き込まれても悪い方には転ばない事はおじさんの経験上分かりきっていたことだったので本当のお付き合い程度でジョギングを始めた。
京都マラソンは僕だけが当選したんだけど…

ツーキニストだった

20代の頃は毎日終電に乗れるかどうかというような時間で仕事をしてた。
別に仕事は嫌いじゃなかったが終電の時間でキリの悪い所で仕事を切り上げる毎日になるのも腹立たしいので片道17kmほどの距離を自転車通勤することにした。
会社から出ていた交通費2万円近くも小遣いにできるし、終電は気にしなくていいし、鈍った体を起こすにも丁度いいっ。で、ちょっと良い自転車を買った。

毎日の自転車通勤は思ったよりも楽しくツール・ド・フランスに日本人が久しぶりに参加する時期にも重なって乗るのも見るのもすっかりハマってしまった。
数年後には毎日35kmの通勤をしつつ、週末には家族とサイクリング程度には自転車生活を送るようになり、おなかは随分と減っこんだ。

職場も変わり毎日の自転車通勤はしなくなったけど、たまのサイクリングを楽しむ程度の運動しかしてなかったところでのマラソンのお誘いだった。

トライアスロン言い始めた

京都マラソン出場からしばらく経ち、苦しくも走る楽しみがなんとなくわかってきた頃、id:hatatinokaradaが今度はトライアスロン言い始めた。
僕は金を払って海を泳ぎ、道でチャリンコに乗ったり走ったりする奴はバカだと思っている。心底。
id:hatatinokaradaはほっといても数年後有言実行はするのでいいとしても、僕は泳げない。やってみたい気持ちはほんの少しあれどもこれだけはどーしょーもない。練習する気も全く無い。

珠洲トライアスロン リレータイプという選択肢

僕の親父は石川県の本当の先っぽ出身で我が家の墓もいまだに能登にある。
毎年夏には帰省するのが恒例となっているので珠洲トライアスロンの存在は以前から知っていた。
で、ちょっと調べてみるとこの大会にはスイム、バイク、ランのそれぞれを別々の人間で行うリレータイプというのがある。
これなら参加出来るんではないか?と、いうことで僕はバイク、id:hatatinokaradaはラン、で、もう一人、さして泳げるわけではない、ジムに行って泳いでたことがある程度の嫌がる友人を半ば無理矢理スイムに引きずり込んでエントリーをした。

僕は自転車で坂道を喜んで走るような奴はバカだという信念を持って生きてきたんだけど、そんなんでは炎天下の能登半島で死んでしまうかもしれないので、週末には近所の峠を走ってみたり、能登に帰省した際に試走に出かけたりして大会に臨んだんだ。

2015年夏 珠洲トライアスロン

おじさん4人で能登半島に向かう。

選手3人と監督件運転手1人。監督をしてくれた友人は選手3人でエントリーを決めた日に電話で監督を依頼したら快く引き受けてくれた(有給もとってくれた)。ほんとうにありがとう。

直前にid:hatatinokaradaが体調を崩し出場が危ぶまれたけど、まぁちょっとした小旅行気分でいいじゃないということで旨いもんなど喰いながら能登を楽しむ。

f:id:action-source:20160116105411j:plain 能登丼旨かった。

トライアスロンというのは、スイム→バイク→ランの順番で行う。珠洲の大会は、スイム1.5km、バイク50km、ラン10kmという具合。
当然それぞれに制限時間が設けられている。リレー形式なので僕はバイクのスタートラインで待っていた。

早い人で30分くらいで帰ってくる人もいて、凄いなー。なんて思いながら眺めてたんだけどスイムの友人は中々来ない。
全然練習もしてなかったみたいだし大丈夫かな?と心配しつつも時間は過ぎていく。

運営の方がもし帰ってこなかったらこのバンドを付けてください。とバトン代わりの時間を計るチップが入ったバンドを持ってくるくらい時間は迫ってる。まぁ、箱根駅伝でいうところの白襷みたいなもんやね。

結局制限時間を過ぎても友人は戻ってこなかった。僕は1人でバイクに乗り、チームとして記録のもらえないスタートを切った。

バイクが終わり白襷をランのid:hatatinokaradaにつなぎ僕たちはゴール地点で帰りを待つ。ゼーゼー息を切らしながら。
1時間後、なんとキモいことに、おじさん3人で手を繋いでゴールテープを切ったんだ。

マラソン大会とかってゴールした人にはフィニッシャーズタオルって言って、大きい大会のロゴなどが入ったタオルがもらえる事が多いの。
でもそのタオルは完走者しかもらえない。

僕達が仲良く手を繋いでゴールした時に、女の子がタオルを掛けようとしてくれたんだけど、ゼッケンを見て運営のおっさんが、こいつらは記録あらへんからタオル無し無し!!ってなって参加賞のみを握りしめ、僕たちはスゴスゴと会場を後にした。

僕がバイクのスタートを切った3分後にはスイムの友人が帰ってきてたみたい。
3分…

僕たちは大きな落し物をした。

帰りの車中

f:id:action-source:20160116111310j:plain 能登はずっといい天気だった。

あーもー絶対無理!って訳じゃなかったんだ。もう少し、ほんのちびっとで手が届きそうだったタオル。

来年どうする?悔しいよね。そんな話にどうしてもなっちゃう。
このまま引き下がるのは悔しすぎる。腹の虫が収まらない。僕はそんな気持ちだった。
でも、スイムの友人は来年も出る、とは言ってくれなかった。簡単には言えなかったんだろう。

馬鹿話しながら、なんか胸がつっかえながら、そんな帰り道。
みんなで自転車屋さんに寄った。トライアスロン用のエアロバイクは目ん玉ひん剥くほど高い。金持ちの道楽スポーツやね。自転車は。

僕は選手2人と別れた後に監督と2人でジムに行って入会申込書をもらった。泳ぎを練習するためだ。

そして2016年

僕以外のおじさん3人は、能登から帰ってきて、あっという間に立派なロードバイクを買った。今ではすっかりサイクリング仲間にもなった。

スイムの友人も年末にトライアスロン再戦を約束してくれた。

僕はまだ全然泳げないけど2016年夏。3人でそれぞれ珠洲トライアスロンに挑戦します。

このブログではこんなおじさんの運動に関する話やQOLに関する話題を書いていこうと思っています。

宜しくお願いします。