喫煙はロックか?はたまた禁煙はパンクなのか!?
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ハードロック少年だった
今ではBABYMETALが人気だったりするのでメタルって言葉はちょいちょい聞くけど、僕が若かりし頃はハードロック・ヘビーメタルの時代だったんだ。
ガンズ、メタリカ、メガデス、アイアン・メイデン、ハロウィンetc...世の中はHR/HM(ハードロック/ヘビーメタル)で溢れていた。
1991年が凄い
ガンズ・アンド・ローゼズの大ヒットアルバム「Use Your Illusion」が発売。ガンズを一気に世間に知らしめた僕達オジサン世代には忘れられないアルバム。
Don't cry、November Rain、You Could Be Mine等など、中身も名曲揃いで聞きまくっていた。
このアルバムから「Welcome To The Jungle」に戻ってすっかりガンズファンなんて人は僕と同じ世代の人には多いんじゃないでしょうか?
真っ黒のジャケットでお馴染みのメタリカの5thアルバム。その名もバンド名スバリ「Metallica」もこの年、1曲目のド頭からカーク・ハメットのギターリフにやられる。こちらも大ヒットアルバム。ほんとに僕達の世代のハード・ロック好きでこのアルバムを持ってない奴なんて1人もいなかった。
僕たちは熱狂していた。
スピッツの「名前をつけてやる」も1991年!このアルバムは今でもしょっちゅう聞きたくなるし聞いている。今とは少し違う当時のスピッツの世界観が詰まりまくった僕の大好きなアルバム。今はリマスターされて音質も随分いいそうだけど持ってるのでいまいち買い直しづらい。
ガンズとメタリカとスピッツを聞いていた少年に、あまり友だちがいなかったのも今ではよくわかる。
本当に良い時代に生まれました。
スラッシュというギタリスト
当時は洋楽専門の雑誌なんかもたくさんあって僕はBURRN!という雑誌を愛読していた。今見ると懐かしくて泣きそうだ。
毎回バンドの特集が組まれていて僕は上記ガンズ・アンド・ローゼズのリードギタリスト、スラッシュのインタビュー記事を特に楽しみにしていた。
この人の鼻に詰まったようなオーバードライブの効いたギターが大好きで、当時の僕はスラッシュになりたい。スラッシュになりたいと思いながら親に借りた金で買ったレスポールのゴールドトップモデルを毎日かき鳴らしていた。
この人のインタビュー記事の写真は常に煙草をふかしていて脇には赤いマルボロが置いてあった。
僕はスラッシュになりたかったんだ
二十歳って皆んなどう思う?僕は少年だと思う。
スラッシュになりたい少年は二十歳になったその日、タバコの自販機の前に立っていた。当時恐らく200数十円程度だった赤マルこと赤いマルボロのボックスを買いに行くためだ。
その時から今の今まで僕は喫煙者だ。
スラッシュ、ジョン・レノン、中島らも、筒井康隆などを筆頭とする僕が酔狂してきたアイドルたちは皆喫煙者だった。少年はその皆のパンクな生き方に憧れ、恋い焦がれ、喫煙を続けていた。おじさんになるまで。
紫炎を燻らしながら創作する。僕はそんな大人になる。なりたい。とにかく頭ン中からロックが漏れだしてた。親を筆頭にロックじゃない奴らは全員バカだと信じ込んでいた。
煙草ダサい
うん。僕もそう思うようになってきた。歩き煙草やポイ捨てなど自分が迫害されるようなことに繋がることは絶対にせずに喫煙生活を続けてきたけれども、遠慮が半端ない。
嫌いな人がいるというのが分かりきっている中で煙草をふかして良いのはロックな人だけだ。
何も生み出すことの出来ないサラリーマンは遠慮しなきゃかっこ悪い。イジメ、ダメ、ゼッタイ。
その遠慮して、席外して、外で煙草吸ってる奴。全然かっこよくない。あいつらポップスだな絶対。
僕はポップスになってしまった…
で、どうすんの?
一度数ヶ月間の禁煙に成功したものの、すぐに元に戻ってしまって今は又禁煙→減煙に挑戦してみようと思う。
とりあえみっともないので、人前では煙草を吸わない生活を始めたいと思う。家以外では吸わない。
その先で禁煙できればいいけどな…なんて夢を見ている。先代達とは違って今の時代に僕が出来る限りのパンク魂をこめて煙草と向き合っていけたらなって思ってる。
僕の友人たちは全員煙草をやめた。すげーな、あいつらの方が僕よりロックでパンクでカッコイイと思う。